エレベーターメンテナンスの技術力とは

人間が乗る乗り物が数多くある中で、唯一エレベーターだけが完全自動で動く乗り物である。自転車、自動車、電車、飛行機からロケットにいたるまで、こと運転については人間が操作して初めて目的地にたどり着くわけである。最近では、東京のゆりかもめなる臨海都市線では、電車の中に運転手と車掌がいないばかりかホームも無人化しており、改札は自動で終電後の改札のシャッターまで自動で閉まる。まったく人の存在感がなく、始発から終電まで無人で運行を続けているように見えるが、実は中央監視室において車両、ホーム、改札にいたる数百カ所に取り付けられたテレビカメラで安全を確認し、ボタン操作にて人間が運転しているのである。これだけハイテク化された世の中なのに人頼みの部分は、昔も今も変わっていない。それに比べると、エレベーターの無人運転の歴史は非常に長い。ひと頃有名な百貨店にはエレベーターガールと称する運転手さんがいたりもしたが、今ではほとんどそれも見られなくなった。現在四七○万台のエレベーターが世界の各地で昼夜を問わず、縦の交通機関として活躍している。